換気の有無が生死も分ける!? 意外と知らない、家の換気の重要性

 

大勢での飲み会などの最中に、頭が痛くなった経験はありませんか?

それ、飲みすぎではなく、もしかしたら〝換気不足″が原因だったのかもしれません!

呼吸によって室内の二酸化炭素の濃度が上昇し、それをきちんと換気しないままにしておくと、頭痛や息苦しさなどさまざまな症状が引き起こされてしまうのです。

コロナ渦で、その重要性が改めて注目された〝換気″ですが、日常生活の中ではつい軽視してしまいがちです。正しい換気の方法を知ることで、体調不良の軽減や、結露・湿気などを防いで住宅が長持ちすることも期待できます今一度、換気について見直してみましょう!

 

 

 

●最新の住宅には24時間換気のシステムが組み込まれている

住宅はお風呂とトイレの換気扇で〝排気″を行い、各お部屋の壁に付いている給気口から外気を取り入れる、いわゆる〝給気″を行う第三種換気と呼ばれる換気方法が採用されています。(全館空調は除く)

基本的にはこのシステムを24時間稼働し続ける必要があります。

住宅を購入すると、引き渡し時に「24時間換気のため、お風呂とトイレの換気扇は切らないで下さいと、業者が説明をするものなのですが、その重要性を認識していない業者も多く、特に中古住宅などの場合には、その説明すらなされていないこともあります。

これを機に、ぜひご自宅の換気方法を確認なさってみて下さい。(お風呂とトイレ以外の換気扇が、24時間換気用の換気扇となっている場合もありますので、建築会社様等にご確認下さい)

 

 

 

●24時間換気を回すのに抵抗がある、、

「常に換気扇を付けっぱなしにするのは電気代が心配…」という方もいらっしゃると思います。

ですが、24時間換気扇を付けっぱなしにして月々にかかる電気代は、数十円~せいぜい数百円というところです。

冷暖房機器の電気代も高くなってしまうと思われがちですが、給気される空気の量は空調機器に大きな影響を及ぼすほどの量ではありません。

そもそも換気扇を付けず、万が一結露して補修しなければならなくなった場合には、十万円はくだらない費用がかかってきてしまいますので、過度に電気代を心配することなく、しっかりと換気をするという選択をして頂きたいと思います。

 

 

 

 

●〝給気口″ふさいでませんか?

お部屋の壁に設置されている給気口ですが、その給気口をふさいでしまっている方を見かけることがあります。

ふさぐ理由は、「汚れた外気を室内に取り込みたくない」、「外の音がうるさい」、「給気口が土埃などで汚れるのが嫌」、「寒い…」などさまざまですが、これをふさいでしまうと、24時間換気の循環システムが成り立たなくなり、湿気が溜まってしまうため、絶対にやってはいけません!

 

 

 

朝など少しの間だけ窓を開けて換気をして、〝換気できている″ような気になっても、給気口をふさいでいたら意味がありませんので、気をつけたいですね。

また、給気口にフィルターが付いており、花粉ホコリはシャットアウトできるようになっています。(旧式の場合フィルターがない場合もあるようです)

特に敏感な方は、フィルターを高性能なものに付け替えることも可能です。一般の方だと購入できない商品も多いので、気になる方はさくら色工務店にご相談下さい!

 

 

 

●「気密住宅」の間違った認識

近年の住宅は断熱性を高める手段として「気密住宅」とされておりますが。これを室内の空気を密封して外気と完全に隔離することと誤って認識してしまっている方が多いと思います。

実際は、窓や壁から漏れるの“すき間風”などの余計な空気の流入を遮断し、換気扇や給気口を用いた”制御された空気のみを取り入れる”というのが正しいメカニズムです。

このことからも24時間換気をしっかり稼働させることの重要性を認識頂ければと思います。

 

 

 

(補足)お部屋で給気した空気はどのように換気扇まで運ばれるのか?

各お部屋のドアの下部にはアンダーカットと呼ばれる数センチの隙間が開いています。この隙間から部屋の中の空気は出て行き、お風呂とトイレの換気扇まで運ばれていき排気されます。

「外気を室内に給気する→取り込んだ空気をお風呂とトイレの換気扇まで運ぶ外へ排気する」

という一連の流れが正しく行えれば、常に新しい空気を取り入れることができるため、湿気が室内に溜まるということはありません。

(24時間換気は本来、シックハウス対策が目的のシステムです。)

 

 

 

|正しい換気をしているはずなのに結露してしまう…

お部屋の隅や家具の裏など、給気口~換気扇までの空気の経路から外れており新鮮な空気が届いていない場所はそれでも結露やカビが発生してしまうケースもあります。

扇風機やサーキュレーターなどを使用して、しっかりと空気を攪拌してあげましょう!

 

 

 

|新たな換気扇、給気口を設けることも可能

換気扇や給気口がないお宅で、どうしても結露がおさまらないという場合は、新たに換気扇や給気口を設けることも可能です。ただし専門的な知識が必要となるため、ご検討の際はぜひさくら色工務店までお問い合わせ下さい!

 

|まとめ

☑換気扇を付け、しっかりと24時間換気を行う

☑給気口をふさがない

☑部屋に湿気が溜まりやすい場合は扇風機等で空気を攪拌する

意外と知らないお家の換気について、お分かり頂けたでしょうか?

換気を怠ることで、カビの発生や腐食などによる損壊により、思わぬ事故が発生、最悪の場合、命を落とす危険性もあります。

お家にとっても人にとっても、非常に重要な〝換気″。今日からぜひ積極的に、意識してみて下さい!

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