新築 or リノベ、あなたはどっちを選びますか!?

 

最近とある雑誌で、「古民家リノベーションの実例集」を見かけたのですが、その中に〝古い家はアイディアの宝庫だ″という一文がありました。古いものから新しい価値を生むという考え方が建築の世界でも、浸透してきた気がします。
でもリノベって本当に〝良いもの″なのでしょうか?
今回の記事でお伝えしたいのは、きれいなリノベーション写真を見て憧れを抱き、「もう断然リノベ!」 と一気に張り切ってしまうのはちょっと待ってください! というお話です。
今一度、新築、リノベをさまざまな視点で見比べ、良し悪しを検討してみませんか?
『新築 or リノベ、あなたはどっちを選びますか!?』、早速見ていきましょう!

 

 

 

その1.どう考える?予算の話

金額の大小ではなく、「予算の明確さ」という観点から、建物の種類別に見ていきます。

新築

建売住宅なら予算は明確です。

注文住宅でも、ある程度は読めるので予算を大きく超えてしまうということはないでしょう。

トラブルも起きづらいです。

小規模リノベーション 新しい中古建物(築30年以内)

予算はある程度読めます。

新しいぶん建物の価格は高いですが、改修費がかかりづらいのがメリットです。(大規模リノベならば当然費用が上がります)

×大規模リノベーション 古い中古建物(築40年超)

建物自体は安く購入できても、予想外のトラブルで後から莫大な費用がかかってしまうこともあるため注意が必要です。 

 

⚠ここに注意

注文住宅の場合、予算の大きな金額差が起こりうる原因の一つとして考えられるのが、地盤改良です。これは、支持層まで杭を打って地盤を強くするという工事なのですが、土地購入前にはわからないケースも多いため、事前に確認しておくことが重要です。

無理な予算削減はトラブルの元!ローコストを求めすぎず、ある程度予算には余裕をみておいた方が、後々のトラブルには繋がりにくいでしょう。ローコストを追求しすぎると、予想外のトラブルの発生や悪質な業者につかまる可能性が高くなってしまいます!

 

 

 

その2.完成形のイメージのしやすさ

新築

注文住宅の場合どんなに3Dパースなどで建物のイメージを固めても、眺望や日当たり、使い勝手の良い間取りなど、なかなか想像するのが難しいポイントというものが存在します。

リノベーション

リノベならば、すでに完成品として建物が目の前にあるため、眺望も日当たりも一目瞭然ですさらに、間取りなどもしっかり見ながら吟味できるため、実際の暮らしをイメージしやすいという大きなメリットがあります。

 

⚠ここに注意

・住宅情報サイトなどで、〝結構キレイな上に安い!″と思わず目を引かれる中古物件を見たことはありませんか? それ、要注意物件かもしれません!過去に何らかの事件があったり、近隣トラブルがある等の心理的瑕疵(かし)物件である可能性や、建物自体に法的な問題があるためにリノベできる範囲に大きな制限の出てしまう物件である可能性も。建物と価格のバランスに違和感を感じた場合は、不動産屋によく確認しておく必要があります。

 

 

 

その3.実際どれくらいかかるの? リノベの費用の話

(※二階建て、20~25坪、築20~30年ほどの家屋を想定)

・水廻り

全て交換するには最低でも300~400万円程度かかります。予算に余裕がない場合は、部分的に交換するか、以前の物で我慢する必要があります。直接手の触れる蛇口や、手摺などのみ交換する方法もあります。

・屋根の葺き替えなど

相場は150万円~ですが、既存の屋根が何でできているのかによっても金額は変わってきます。また、雨漏りの有る無しで、より金額に大きな差が出ます。

 

 

 

・外壁塗装

相場は100万円~

・床の張り替え、上張りなど

床の改修費用はピンキリ。デザインや劣化具合、シロアリや雨漏りの発覚…などの予想外のトラブルで、予算が大幅に膨らむケースも考えられます。

さらに厄介なことには、住居購入時の契約書に建物の経年劣化による不具合は補償外という文言がある場合には、補償してもらえないこともあるため注意が必要です。

 

 

 

・壁紙

すべての壁紙を張り替える場合、40万円~

・断熱対策、耐震改修

しっかりと対策をしようとすると、どちらもかなりの費用がかかります。数百万円はかかると覚悟しておいた方がよいでしょう。

・玄関交換

せめて玄関の扉や欄間だけでも新しくしたい、という方のために、カバー工法という玄関の交換に特化した工事があります。費用はおよそ30万~です

 

 

 

その4.慎重に考えたい、耐震の話

新築

間違いなく安心!

新しい中古建物(築30年以内)

昭和57年以降に建てられた建物であれば、近年の耐震基準で建てられた建物であるため概ね安心です。

×古い中古建物(築40年超え)

昭和56年以前の建物は旧耐震基準で建てられているため。大きな地震で倒壊する恐れが非常に高くなります。

 

⚠ここに注意

耐震改修工事を行うことで、建物の強度が100%補強されるかというと、実はそうならないケースもあります。例えば古すぎる建物の場合、その補強にすら耐えられない脆弱なものもあったりするのです。さらに費用の面でも数百万円かかってしまう場合など、古い建物にはさまざまなリスクが付き物ですので、よく見極める必要があります。

 

 

 

 

その5.ちゃんと対応してもらえるの? 保証の話

入居後のトラブルが起こりやすいのは、やはりリノベ物件です。

何か建物に不具合が起きた場合、その建物自体の問題なのか、それとも改修工事に不備があったのか、責任の所在を明らかにするのが難しいケースも多いのです。

トラブルを避けるためには、工事の施工前に、不具合のケースごとにどのような対応をとるのか、できるだけ密に工事業者との共通認識を持つことや、どのような保証体制になっているのかをしっかり確認することが重要です。

さくら色工務店では(株)日本住宅保証検査機構(通称:JIO)に事業者登録しております!

まとめ

 

新築のメリット

・予算が明確

・入居後のトラブルが起こりにくい

・断熱・耐震対策がなされている

・アフターケアが安心

・すべて新品なので衛生的

新築のデメリット

・建物だけで、最低でも1000万円以上はかかる

・注文住宅の場合、地盤改良工事を要する場合あり

・建売の場合は、思い通りの間取りや仕様にできない

・価格を抑えると立地条件が犠牲になる

リノベのメリット

・建物が既に存在するので暮らしをイメージしやすい

・建物の個性を出せる

・価格を抑えることができる

・住みたい場所に、破格で住める可能性もある

リノベのデメリット

・予算が読みにくい場合がある

・古い建物ほど入居後のトラブルが起こりがち

・耐震や建物の保証が不十分な場合がある

・衛生面が気になる方は抵抗を感じることも…

少しでも参考にして頂けましたでしょうか?

実は、今回の記事でお伝えしたことはまだまだ概略にすぎません! 他にも、防犯面、上下水道、電気配線系などなど、、ここでは書ききれない気を付けるべきポイントが多く存在しますので、詳細は是非弊社までお問い合わせ下さい!

「余計決められなくなってしまった…」という方はまず信頼できる業者にご相談頂きたいと思います。相性の良い業者を見つけることが何より大切です。

さくら色工務店は、リフォームのスペシャリストとして、本コラムに挙げた事例以外にも中古物件の個々に存在する注意点などを、豊富な経験と知識を持ったスタッフが、その都度きめ細かくご説明させて頂きます。また、保証に関してもご安心頂けるサポート体制を整えております。

「住まいについてマンツーマンでじっくり相談してみたい!」というお客様の思いに全力でお応えします!少しでも気になった方は、是非お電話かお問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせ下さい。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

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